高齢者を対象とした介護福祉施設のなかで、群を抜きサービス内容が充実しているのが介護付有料老人ホームだ。
超高齢化を背景とした高い需要を受け、その数は増え続けており今や3500施設を越える勢いである。
介護付と銘打たれていることからも分かる通り、住宅型有料老人ホームにはない安価な介護サービスが魅力だ。
各自治体による特定指定を受けているため介護保険を適用できる。
介護付有料老人ホームとしての指定を受けるための条件は、利用者3に対して1以上の職員配置、日勤の看護師配置及び病院との連係である。
この全てを満たさなければ指定を受けることは出来ない。
介護付有料老人ホームで働く介護職員の仕事内容は、生活援助と身体介助がメインとなる。身体援助は近年流行の家事代行サービスに類したものだ。
利用者が寝起きする個室ベッドのシーツ交換、床の掃除などを行う。
レクリエーションは基本的にケアマネジャーの担当であるが、施設によっては職員全員の受け持ちとなる。
身体介助は、文字通り利用者の体に触れる形で行われるサービスのことだ。
食事や入浴の手助けは勿論のこと、要介護度が高い利用者の排泄介助も含まれる。
利用者をただ甘えさせるだけではなく、身体の機能を維持&回復して貰うためのリハビリ支援も重要な仕事のひとつだ。
リハビリは作業療法士の受け持ちであるが、介護職員によるサポートも重要となる。
以上のように仕事内容は多岐に渡っており夜勤や残業も多いが、他介護施設に比べて給与水準は高めだ。
短期間に豊富な経験を積めるため、介護業界でのキャリアを積みたい者にとって申し分ない環境と言えよう。